トリガミについて・・・ 舟券は宝くじ!?
舟券には色々な買い方がある。単勝・2連単・拡連複・・・
全部は挙げないが、実に7種類の投票方式がボートレースでは採用されている。
今回の話は、これら投票方式とは全く関係の無い話である。
今回は舟券の「買い方」というテーマでの話であるが、筆者の言う「買い方」とは「舟券が当たった時に儲かる買い方」をしているのか、それとも「当たっても損をする買い方」をしているのか、と言う意味での買い方のことであり、これらの買い方について話をしてみたい。
ボートレースでお金を賭けている以上、誰も「損をしてやろう!」とは1ミリも思ってないはずである。
ほぼ全ての人が「儲けてやろう!」という強い意思の基にお金を賭しているはずである。
これらの基本的なギャンブル思考からトリガミについて批判的な意見を言う人がいる。
トリガミとは的中はしたが、賭けた金額より払い戻しが少ない状態のことであり、要するに損をする賭け方をしたということである。
筆者はあくまで中立的な立場から意見させてもらうが、
なるほど、確かに「儲けてやろう!」という思考からすると損をする賭け方など本末転倒で、やらないほうがましといった意見にも頷ける。
次に、こういった話はどうだろう。
あなたが、仮に「1・2・3・4」のボックス舟券を買おうとする。24通りである。
金額はいくらでもいいのだが、
まあ、分かりやすく100円で24通り買うとしよう。合計2400円必要である。
配当は
「1」が頭で来て「2・3・4」のどれかが2・3着に来ればトリガミ、
「2・3・4」のどれかが頭に来て「1・2・3・4」が2・3着に入れば2400円以上の配当、
もちろん「5・6」が1・2・3着のどこかに入ればそのボックス舟券はパーで「ハズレ」である。
あなたはこのボックス舟券を買いますか?
この話には付け加えなければならないことが有り、それは「2・3・4」が頭に来た時の詳しい配当に触れていないことである。
では、こういった配当ではどうだろうか。
「1」が頭にきて的中すればトリガミ
「2」が頭にきて的中すれば配当が3000円台
「3」が頭にきて的中すれば配当が5000円台
「4」が頭にきて的中すれば配当が な・なんと・・・3万円超!
あなたはこのボックス舟券を買いますか?
この舟券を買うかどうかについては、各々の金銭感覚や、そもそもボックス舟券を買わないといった人もいるので答えは出せないのであるが、トリガミ否定派はおそらくこの舟券は買わないだろう。
なぜなら、この舟券には的中してもトリガミになり、損をしてしまう買い目が含まれているからだ。
トリガミ否定派には参加したギャンブルにおいては「儲かるか」「全額失うか」の2種類の結果が待っている。
彼らは「的中したのに負けている」といった中途半端な結果を望んではいない。
というよりは、参加したギャンブルは勝ってナンボみたいに考えてる節がある。
この考え方を否定はしない。
次にトリガミ肯定派(そんなものがあるのか無いのかはおいといて)の意見に耳を傾けてみよう。
彼らは言うはずである。
「トリガミになるとこがあるなんて、分かって買ってるんや!」
これはいったいどういった意味なのだろうか。
先に書いたボックス舟券をトリガミ肯定派なら買う人はいるだろう。
彼らは「1」の頭で的中することを望んでいる訳ではない。
もちろん彼らは、
「2・3・4頭で来い!・・・いや、4頭で来い!」
といった強い願いをこめてこの舟券を買うのである。
レースの結果が確定するまでは3万円超の配当を手にする権利があり、トリガミというのはあくまで結果そうなったというだけのこと。
仮に「1」頭で的中しトリガミになったとしても配当分手元に戻ってくる。もちろん、5・6が入着すれば「ハズレ」で手元には何も残らない。
これは言わば宝くじ感覚に近いのではなかろうか。
誰だって高額当選したいから宝くじを買うのであって、
宝くじを買う人は、
「1億円当たれ・・・いや、3億円で頼む!」
と思っているかどうかは分からないが、損をしたい為に宝くじを買う変わった人などいないはずである。
買ったからといって当選するとは限らない。
そんなことは誰でも分かった上で宝くじを買っている。
先のボックス舟券だってそうである。
「分かって」買っているのである。
彼らは夢を買っているのである。
レースが確定するまで高額配当を手にする「権利」を買っているのだ。
これはボートレースの楽しみ方の一つであり、実践している舟券ファンは結構いるのではないかと思っている。
筆者自身もたまに試している。
一人で2400円使うのははキツイので(あくまで筆者の金銭感覚)、一緒に競艇場に行った友人と割り勘して1200円で夢を買っている。
他にも、「〇ー全ー全」といった舟券も割り勘することもある。100円で20通りを買い、二人で割れば一人1000円である。
個人的には、どんな買い方をしても誰に批判されるような事でも無いと思っている。
楽しみ方は人それぞれで、置かれている環境や、金銭感覚といった事に「買い方」は左右される。
筆者が思うにボートレースのほうが宝くじよりは当たりやすく、当選金額こそ少ないが当たった時の歓びは手軽に味わえるように思う。
長々と書いてしまったが、結局何が言いたいかと言うと、
トリガミであれ何であれ・・・
当たれば嬉しいものである。